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イッセイ夫婦の野鳥写真館 

未熟な写真ばかりですが、中には珍しい野鳥の画も・・・・・・。

草原の梟 その② 

目が覚め、窓の外を見ると、辺りはまだ薄暗いが、山並みの向うは赤く染まり、
中岳の上の斜面には薄く日が差し始めている。空には青空が広がっているようだ。

昨日は、五里霧中の中で少しドタバタしすぎた。だが今日は、何とかなりそうだ。
というのも、コミミズクの居場所のおおよその見当がついたのだ。

「何を撮ているのかは判らないが、夕方近くに大きなレンズが並んでいるところを見た」
との宿の支配人からの情報があり、その場所を詳しく教えてもらった。
「そこは牛が放牧されていますか」「ええ、放牧場になっています」
知らない人のブログでコミミズクの写真を見たとき赤牛が一緒に写っていたのだ。
ほぼ間違いないだろう。

早速、朝食を済ませ7時半には宿を出た。
途中ガソリンスタンドに寄り、切れかかったガソリンを満タンにし、
(ん!133円/㍑ 阿蘇は安い)それからコンビニに寄り昼食の食料と駄菓子、
それにお茶を仕入れ、目的地に向かって車を走らせた。

広がる牧草地の中を2車線の道路が白煙を上げる山頂に向かってくねくねと折り重なるように続いている。道端にはまだ薄っすらと小雪が残っている。



草原の朝は爽快である。ほとんど車の往来もなく、空気は冷たいが満杯に青空が広がり、
黄金色に染まったススキや牧草が太陽の光に反射しきらきら光っている。



急なカーブを曲がったその時である。「あっ!」 ほぼ同じに二人が声を発した。坂道で車を止めた。
お互い顔を見合わせ「見た」「うん!見た」
「コミミじゃない」「確かにコミミだった」
道路と牧草地のしきりになっている柵の杭にチョコンと止まっていたのである。
ほんの一瞬だが、これが初めて目にしたコミミズクである。

ここも道幅が狭く車を寄せて止めるところがない。
「ウインカーを出して止めているから、とりあえず何枚か撮ってきてよ」
「わかった、行ってくる」奥さん、助手席のドアをそっと開け、背を丸めるようにして出て行った。

その時、坂の上からダッツ、ダッツ、ダッツと革ジャンの乗ったオートバイが急に現れ、
私の車の横を爆音とともに通り抜けて行ったのだ。

案の定、奥さん戻ってきて、
「何でこんな時にオートバイが来るのよ、びっくりして飛んでしまった」
「一枚でもとれたの?」「駄目よ、構えて撮ろうとしたところを邪魔されたわ」
「だろうね、しかたないよ、道端だもん」シャッターチャンスの時には往々にしてこんなもんで、
鳥撮りをしているとよくある事である。

でもこの辺りがコミミの居場所であることにはほぼ間違いない。昨日までの不安が一変で消えた。
どこかに車を止めて探索開始だ・・・・午前8時35分。
坂道を若干上がると、道路脇に放牧場の入り口だろうか車を2~3台止められる
コの字型の空き地があった。ここに車を止め、さっそく双眼鏡を取出し牧草地に目を向けた。

見つけるのにさほど時間はかからなかった。
道路脇から30m位、下方の牧草地の中、1mほどの鉄杭の上にチョコンと止まっている。
ついに見つけた、まさしくあのコミミズクである。丸い顔をこちらに向けじっと見ている。
取り敢えず54にM4をセットし柵にレンズを載せ、大きな深呼吸をして一息おいてからシャッターを切った。



初めてコミミズクを自分のカメラに収めた瞬間である。
コミミが現れるのはいつも太陽が陰り薄暗くなってからとのイメージがあった。
太陽が上にあるこの明るさの中で、コミミズクが撮影できるとは夢にも思わなかった。
「お父さんすごい、此処よ、此処、この場所よくわかったわね、可愛い~」
奥さん双眼鏡をのぞいたまま感嘆の声





それでもこれで満足したわけではない。被写体まで距離があり500mmでは画像が小さすぎるのだ。
でも焦ることは無い、少なくとも、帰り予定の17時ごろまで時間はたっぷりとある。

                           その③へ 続く
平成24年1月29日撮影                  
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category: フクロウ

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